YOKAI (妖怪) in New York 第24話 不思議の駅 グランドセントラル

YOKAI (妖怪) in New York
第24話 不思議の駅 グランドセントラル

グランドセントラル駅内
 グランドセントラルステーションは20数年前、トイレでオカマをされそうになった思い出の駅だ。当時僕はかわいかった?らしく、大きな黒人が誰もいなかったトイレについて来て、20個程の小便の便器があるのに何故か僕のすぐ隣に立ち、僕が用をたしているのを10秒ほどじっと見つめていた。そして隣の便器でしこしこやり始めた。襲われると思って僕は逃げ出した。視姦だったのかも。僕がゲイだったら喜んだかもしれないが。とにかくすごい街だと思ったものだ。写真右:現在(2014年12月)のグランドセントラル駅内

グランドセントラル駅1913年の開業当時
 さてここは、世界でベスト15に入る美しい駅だという。1871年に旧駅舎が完成。1913年に大改修して現在の駅の原型ができ、2013年には駅生誕100周年の盛大なお祝いをしている。写真左:1913年開業当時のグランドセントラル駅
日本の東京駅は2014年が100周年だから、このご縁でグランドセントラルステーション側と姉妹提携を結んだとか。世界中で駅同士の提携は初めてだと言われる。
 グランドセントラルステーションは44面67線ある広大なプラットホームが全て地下にある。この中にはかつては一般には知られていなかった秘密の路線もある。秘密のプラットホームといえばあのハリーポッターで有名になった9と3/4番線みたいではないか。

 グランドセントラルの場合は地下200mにニューヨーク市で最も深い地下室があり、そこにウォルドルフ・アストリアホテルの地下に通ずる大統領の脱出用列車の秘密のプラットホームがある。このプラットホームは、第2次世界大戦中にフランクリン・D・ルーズべルト大統領のためにつくられたもので、そこには大統領専用列車もそのままにされて残されている。ポリオで足が不自由だったルーズベルト大統領のために横揺れを防ぐ設計になっており、見栄えはあまり重視しなかったとか。とにかくいざとなれば大統領はホテルの地下通路を通ってここに来てさらに専用列車で逃げることができたわけだ。写真右下:ルーズベルト大統領専用列車と秘密の路線
 (300x216)
 さらなる秘密の地下室はグランドセントラルがあるマンハッタン区42丁目にちなんでM42と名付られた秘密の地下室だ。ここに通じる地下路線は第2次世界大戦中、船で前線に向かう兵士や兵器を港まで輸送するのに使われた。アメリカのこの地底路線の存在に気付いたナチスのスパイは潜入し破壊しようとしたけれど、FBIによって阻止されたという。007並の出来事があったわけだ。ここの存在は1980年後半まで秘密にされ、ターミナルの設計図にも載っていない。目に見えない地下通路、存在しないとされていた路線、正にグランドセントラルは妖怪屋敷ならぬ妖怪ステーションといってもいいくらいだ。
 この駅は一時期利用者が減り建物も傷んでホームレスの住処と化し、壊して新しいものに作り直そうという案もあったらしいが、ジャクリーヌ・ケネディー・オナシスが反対運動を起こして救ったともいう。彼女も悲劇の大統領夫人から大富豪の妻になり、その変身ぶりは妖怪並ではないかと僕は思っている。

ささやきの回廊
 この駅には妖怪スポットと言ってもいい場所がまだある。グランドセントラルステーションの正面奥に東京の品川にも2号店を開いた有名なレストラン『オイスター・バー』がある。そのレストランの外側正面の対角線上にある柱近くが不思議な妖力を持った場所だ。それぞれの柱の下に人が立って話しかけると、小声であっても、声はアーチ状の壁を伝わって、反対側に届くというのだ。この現象『妖怪言葉飛ばし』とでも言えばいいのだろうか。ニューヨーク観光に興味のある人の中では知られた存在だが、僕が構内に立つ警察官数人にその場所を尋ねたが誰も知らなかった。この場所は『ささやきの回廊』(写真左上)と言うそうだ。草食系のみなさん、セントラルステーションへ彼女を連れて行ったら、ここで小声でいいから愛を告白しょう。妖怪が絡んでの契りは、今後裏切れなくて、二人は永遠の愛を交わすことになるのではないか。もしお互いを裏切ったら妖怪の怖いお仕置きが待っているに違いないから。
 
セントポール大聖堂内部
 ところでこの現象、イギリスのセントポール大聖堂のネルソン総督やウエリントン公爵の棺の脇でも起こると言われる。セントラルステーションと同じようなアーチがここにもある。写真右:セントポール大聖堂内部
ひょっとしてこの大聖堂では死人のいるあの世と我々が住むこの世との間で交信できるのだろうか。このセントポール大聖堂ではあのダイアナ元妃の結婚式も執り行なわれている。彼女の死に方も普通ではなかった。彼女を追いまわしたパパラッチ妖怪のせいだろうか。 


星座のみえる天井
 もう一度セントラルステーションの大ホールに戻るが、この天井にはプラネタリュームを連想させる星座が描かれていて観る人の気持ちを和ませる。写真左:グランドセントラル駅天井の星座
この星座は10月から3月にかけて見られる星座群だがこの星座、なんと裏返しに描いてあるという。鏡に映しながら描いた鏡文字ならぬ鏡絵で、天球を外側からながめていることになるのだそうだ。人間界の外側、まるであの世から宇宙的視線で見て描いているようでなんとも不思議だ。

グランドセントラルでのフラッシュモブ
 一つここで行われたパフォーマンスを紹介する。ホールの天井、2500の星で構成された星座の下である時フラッシュモブが行われた。駅構内にいる100人ほどが突然動きを止め、そして5分間静止した後、何事もなかったように解散してしまった。写真右:グランドセントラル駅内で行われたフラッシュモブ、静止画像では動いている人と静止している人の違いが分からないのですまないと思うが。
これは芸術的悪戯行為だがなかなか面白い。この歴史ある建物の中での行為は周囲の客にすごく感動を与えたのではないか。妖怪とは関係ないような出来事だが、不思議がいっぱいの妖怪ステーションで起こった出来事となると何か妖怪に操られているように思えてしょうがない。


<ニューヨークの妖怪シリーズ>

 さて今回も上記の話に因んだ僕のオリジナル妖怪画を紹介したい。ニューヨークのグランドセントラルステーションは不思議がいっぱいつまった妖怪のような魅力的な駅だ。今回は『妖怪ステーション・グランドセントラル』と名付けて妖怪画を描いてみた。

㉔ 『妖怪ステーション・グランドセントラル』

妖怪ステーション・グランドセントラル 
 
 この妖怪ステーションには星座が描かれた天井と印象的な大きな3つの窓がある。口のようにも見える中央階段をさらに下に進んでいくと隠されていたルーズベルト大統領の列車の引き込み線もある。マンハッタンの中心らしい華やかな妖怪にしてみた。


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プロフィール

絵描きの山彊

Author:絵描きの山彊
山田彊一プロフィール
1964「ニューヨーク,日本人アーティスト14人展(最年少で選抜される。脇田和氏らと) 
1967 第6回シェル美術展(佳作賞)
1981 第3回中日美術展(大賞)
1982 第4回エンバ美術賞展(優秀賞)
1983 第5回宇部絵画トリエンナーレ展(優秀賞)
1984 第5回大阪現代版画コンクール展(優秀賞)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(大賞)
1986 第2回IBM絵画コンクール(大賞)
1989 第11回エンバ美術賞展(準大賞)
1995 第1回中国・北京現代展(優秀賞)
1997 第8回大阪トリエンナーレ展(特別賞)
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)
『中学が爆発する』(風媒社)
『きしめん紳士が行く』(風媒社)
『ナゴ・ナラ』(アドア出版)
『おもしろ老後生活術』(黎明書房)
『ピカソはやっぱり名古屋人』(アドア出版)
『僕らにできる教育革命』(アドア出版)
『名古屋力 アート編』(ワイズ出版)  
『名古屋力 妖怪篇』(ワイズ出版) 
『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等                   

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