現代美術 第2回Dアートビエンナーレ

第2回Dアートビエンナーレ展始まる

会場風景
 第2回Dアートビエンナーレが2011年10月31日、神田前愛知県知事等のテープカットで始まった。初日からダイテックサカエビル6階には数百人の入場者が入り大いに盛り上がった。
写真右:賑やかな会場風景

 最先端の現代美術を自認しているDアートビエンナーレがどんな作品を展示しているか是非見に来ていただきたい。この展覧会を見れば現代の世界のアートの動き、それを追う日本のアートの動きが分かると思う。東京や大阪の美術展へ行けば現代アートの動向を知ることが可能だが、名古屋ではDアートビエンナーレぐらいでしか見られないのが現状だ。
 優秀賞は堀財団会長や小山登美夫さん、倉田陽一郎さんに私が加わって2日間にわたって話し合い、39人の入賞者の中から6人を選出した。小山さんはニューヨークから、倉田さんは香港から駆け付けての審査会であった。現代美術を牽引する錚錚たるメンバーによって選ばれた6点なので、世界のアートの中心の北京へ持ち込んでも遜色はないと自負している。

庭先メモリーズ
写真左:平子雄一作「庭先メモリーズ:アイリス」  写真右:和田裕美子作「CHOIR」 
 さて初日の会場では入選者たちが倉田さんや小山さんを捕まえて、「どうしたら作家として認められるのか、作家として生き残るためにどうしたらよいか」等の質問をしていた。
世界の現代美術界の動向に詳しい2人は日本の若い作家たちに次のように答えていた。「現代の日本の若者は、ほとんどの者が口を開いて食い物が落ちてくるのを持っている。これでは他国の作家に勝てるはずはない」と。では具体的にどうすればいいか。あのエコール・ド・パリの時代に、日本人の藤田嗣治はパリの作家たちの仲間にどっぷりつかって作品を作り続け、結果として世界的な美術家として生き残った。同時代にパリに行って名を成した日本人芸術家は他にもいるが、彼等は日本でこそ有名だが、世界的評価は今一歩で、あの岡本太郎ですら、世界的には名を成していない。
 今の北京は「エコール・ド・パリ」ならぬ「エコール・ド・北京」と言われている。だから若い君たちはエコール・ド・北京の藤田嗣治になれるチャンスがある。そのためにはまず中国語を少しでもマスターし中国の作家に交じり、中国語で自分を売り込むことが最低限必要だ。できれば中国に帰化して頑張ればいい。
この話には僕も大いに賛成だ。芸術をやるにはこれぐらいの覚悟がいる。倉田さんは日本で最大のオークション会社の社長であるのに中国で仕事をするため、家族そろって中国に帰化をしてしまった。だから彼の言葉には説得力がある。さあ優秀賞に選ばれた作家の皆さん、北京に行くまでの1か月でどれくらい中国語をマスターできるか、その意気込みで今後の活躍が測れるだろう。
無題、蟹様の寝所
 倉田さんによると1ヶ月後の北京展では新聞に大きな広告も載せ、大きなオープニングパーティーを開く予定だという。堀財団としてはこういった過程を通して少しでも海外で通用する日本人芸術家が出てくれることを望んでいる。
写真上:石井貴紀作「無題」
写真下:原 宏美作「蟹様の寝所」
 
 ところでこの1年間、ぼくはこのDアートビエンナーレ展の準備段階として、名古屋とその周辺のほぼすべての大学のアトリエや個展を見せていただいた。今回のDアートビエンナーレ展では、出品者の負担を軽減するため写真審査にしたため、どうしても事前に本物を見ておく必要があったからだ。その数は5~6百人に上がったと思う。私が教えている学生も沢山いるが、選考レベルに達していると思われる学生には出品するよう声をかけた。今の若い美術家たちは一度落選すると、もうショックで絵筆を折ってしまうものも多い。1度の落選にめげず、次回は腕を上げ4人の本審査までのレベルになることを望んでいる.

あしたのカミサマ
ある夜
写真上:荻島香織作「あしたのカミサマ」
写真下:尾屋杏奈作「ある夜」
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プロフィール

絵描きの山彊

Author:絵描きの山彊
山田彊一プロフィール
1964「ニューヨーク,日本人アーティスト14人展(最年少で選抜される。脇田和氏らと) 
1967 第6回シェル美術展(佳作賞)
1981 第3回中日美術展(大賞)
1982 第4回エンバ美術賞展(優秀賞)
1983 第5回宇部絵画トリエンナーレ展(優秀賞)
1984 第5回大阪現代版画コンクール展(優秀賞)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(大賞)
1986 第2回IBM絵画コンクール(大賞)
1989 第11回エンバ美術賞展(準大賞)
1995 第1回中国・北京現代展(優秀賞)
1997 第8回大阪トリエンナーレ展(特別賞)
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)
『中学が爆発する』(風媒社)
『きしめん紳士が行く』(風媒社)
『ナゴ・ナラ』(アドア出版)
『おもしろ老後生活術』(黎明書房)
『ピカソはやっぱり名古屋人』(アドア出版)
『僕らにできる教育革命』(アドア出版)
『名古屋力 アート編』(ワイズ出版)  
『名古屋力 妖怪篇』(ワイズ出版) 
『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等                   

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