ダリ美術館に蝿カップ

ダリの美術館に蠅カップを置いてくる

野外彫刻に赤いドレス
 先月の25日、大阪・御堂筋に設置された19体の裸婦像に赤いドレスが着せられる事件が起きた。防犯カメラによると、25日の午前4時過ぎに誰かが着せて行ったらしい。自転車で来て、1体1分余りで着せて行く早業だったとか。28日の新聞、テレビ等で一斉に報道された。暗緑色の裸像に赤いドレスがカッコよかった。
写真左:裸婦彫刻に赤いドレス(読売新聞より)

 以前の話になるが名古屋でもかつて名駅前にあった青年像に褌を掛け、チンチンを隠す事件が起きた。新聞によると軽犯罪法で警察が動き出したという。露出したペニスを褌で見えなくさせたのに警察は性犯罪というのだ。僕はこれを知っていたから今回の大阪の事件の顛末にすごく興味を持った。橋下大阪府知事もテレビのインタビューに出たが「チョッとした悪戯で騒ぐほどのこともない」でおしまいだった。他にインタビューを受けていた大阪市民もほとんどが好意的におもしろがって答えていた。生きることを楽しむ大阪人に対し、公的規則に逆らわず、自分を抑える名古屋人との違いを思い知らされた。

キースへリング
 こういった公共物にいたずら?をする行為は、70年代のニューヨークでも行われた。キース・へリングと言う当時駆け出しのアーティストが地下鉄の駅の壁にマンガ調の絵を1年近く描きまくった。だがついに警察による現行犯逮捕となり、テレビでもその逮捕の模様が放映されたとか。彼は一晩留置所に収監されることになった。だがなんと翌日から彼の作品の値段は10倍以上に跳ね上がった。その後の彼は若いアーティストの憧れとなり、世界的な画家となっていった。残念なことにその後彼はエイズで亡くなっている。広島に来て自身のエイズを発見したそうだ。今でも彼の絵をデザインしたTシャツをよく見かける。ニューヨークの地下鉄構内で落書きをするキース・へリング:写真上(へリング画集より)

ダリ美術館
 実は僕も1昨年、スペインのダリ美術館で同じようなことをした。この美術館は古い劇場を改造したもので、博物館的な雰囲気もあった。会場の真ん中には古いロールス・ロイスが置かれ、中をのぞくと、なんと車の天井から雨が降っているのだ。またダリは蠅や蟻を描くのが好きで、いたるところにそれらを描き込んでいた。

 10年ほど前にもこの美術館へ一人でやってきてこの状況を把握していた僕は、今回カップに蠅を刷った自分の作品を家から持ってきて、ロビーにある噴水の横にこっそり置いて逃げることにした。ダリの蠅作品の中へ置いた蠅カップだから誰も気づかず、今でも置かれているかもしれない。元名古屋テレビの副社長氏が「今同じカップが売店にお土産で置いてあるという噂もあるよ。山田先生からアイデアをもらって真似たのでは?」と教えてくれた。さあどうなっているか。ダリ美術館中央会場に置かれた僕の蝿カップ作品(写真上)とその脇にあるロールス・ロイス(写真下)

 「山彊先生、どうせなら堂々とやって捕まれば、キース・へリングみたいに世界的に有名になれたかもしれないのに。」そうか、まあ待っていて。バルセロナ大学には僕の作品がコレクションされているという連絡も受けているし、そのうち超有名になってみせるから。下の写真が僕の蝿作品。ダリ美術館の中のライオンの口から出る水を受ける位置に置いてきたのと同じもの。
蠅カップ蠅の刷られた僕のコーヒーカップ作品
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プロフィール

絵描きの山彊

Author:絵描きの山彊
山田彊一プロフィール
1964「ニューヨーク,日本人アーティスト14人展(最年少で選抜される。脇田和氏らと) 
1967 第6回シェル美術展(佳作賞)
1981 第3回中日美術展(大賞)
1982 第4回エンバ美術賞展(優秀賞)
1983 第5回宇部絵画トリエンナーレ展(優秀賞)
1984 第5回大阪現代版画コンクール展(優秀賞)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(大賞)
1986 第2回IBM絵画コンクール(大賞)
1989 第11回エンバ美術賞展(準大賞)
1995 第1回中国・北京現代展(優秀賞)
1997 第8回大阪トリエンナーレ展(特別賞)
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)
『中学が爆発する』(風媒社)
『きしめん紳士が行く』(風媒社)
『ナゴ・ナラ』(アドア出版)
『おもしろ老後生活術』(黎明書房)
『ピカソはやっぱり名古屋人』(アドア出版)
『僕らにできる教育革命』(アドア出版)
『名古屋力 アート編』(ワイズ出版)  
『名古屋力 妖怪篇』(ワイズ出版) 
『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等                   

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