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山田彊一 ソウル個展 第3弾

山田彊一 ソウル個展 第3弾
三日目から本来の開催

夜のA1ギャラリーをウィンドウ越しに見る
 10月10日開始の僕のソウル個展は、前回のブログでも書いた様に作品配達が遅れ、2日目の夕方にやっと届き、その日の夜に展示して、3日目(10月12日)からやっと本来の個展展示となった。
写真右:展示が終わった夜のA1ギャラリーをウィンドウ越しに見る
 さて3日目の今日、もう僕は3時にギャラリーを去らねばならない。19時の航空チケットがすでに購入してあるからだ。自分の作品を飾ったギャラリーにいたのは3時間程だ。まあ、作品配達が遅れると分かった時点で諦めたのでショックはさほどないが。

 午前中にギャラリーへ行くと、オーナーがお昼をご馳走してくれることになり、今まで食べた韓国料理とちょっと違った料理をいただいた。いろいろな韓国料理をごちそうになったが、僕の韓国料理に対する感想は、具材はいろいろ変わっても結局どんなおかずでもご飯(米)とごちゃ混ぜにして食べることを韓国人は好むのだなあということだ。日本の丼ものや雑炊を食べている感覚になる。

ドジョウの天ぷら(右上)とドジョウ鍋 ご飯を入れて食べる
写真上左:ドジョウの天ぷらと味噌味のドジョウ鍋   右:そこにしそ入りのご飯を入れて食べる
 
 韓国でもおかずとご飯(米)は別になっているが、全部ご飯と混ぜて食べるのだ。日本でも鍋物など残った汁にご飯やうどん、餅などを入れて食べることはよくあるが、韓国では最初からご飯と混ぜて食べる。まずくはないが、毎回それだとちょっと飽きてくる。長い間の習慣から来るお国柄なのだろう。

A1ギャラリー玄関
 ところでギャラリーの入口に僕の作品の2メートル大のポスターが貼られたのには感激した。
写真右:僕の作品「名古屋美人妖怪」を拡大ポスターにして貼ったA1ギャラリーの玄関
 韓国人は何事にも大げさのようだ。このポスターは『名古屋美人妖怪』として描いた作品で、整形をしなくてもこれだけきれいだよ、とわが街名古屋をPRしたかったからだ。ついでに髪の毛の中に蛇を描いたからメデューサのように女は怖いよということも示唆している。これだけ大きいと通り過ぎる人には否応なく目に入る。これは地元知多半島出身の「唐人お吉」をモデルにしたものだ。
 尾張名古屋地方はその昔、美人の産地だった。どうして今、名古屋が日本3大ブス産地になったかというと、明治以後、名古屋の中で芸事に熱心で容姿も美しいといわれた名古屋娘は芸者として東京へ送られたからだ。新橋の芸者はほぼ名古屋人であったと言われている。

ショーウインド―に飾られている『従軍慰安婦と桜』
 今回持ち込んだソウル妖怪作品のうち韓国で問題を引き起こし警察に捕まるのではないかと恐れたのは、従軍慰安婦像の顔の部分に韓国国旗を描き、韓国人が自国こそルーツと言い張る桜をバックにあしらった作品(写真左:「従軍慰安婦と桜」)だ。相当の皮肉を加えたから多くの韓国人が騒ぐのではないかと思った作品だ。だが先回のブログでも書いた様に誰も従軍慰安婦像なんて気にしていない。日本大使館の前に置いてある像も日本人だけをターゲットにしているようだ。その証拠にこの作品は画廊の道に面したショーウィンドウの内側にかけてあるのにそれを見て騒ぐ人なんて今のところ誰もいない。ほんの少数の慰安婦関係の人や日本のマスコミが見つけたら騒ぐかもしれないが。そうなったらそれはそれで面白い。

 他に僕が面白いと思っている作品はバイアグラパンツをはいたカラス(写真下左)だ。僕が調べたところによると、韓国でカラスは精力剤として食べられ、バイアグラが市販されるまでソウルでは街中のカラスを市民が奪い合っていたという。1980年代の中頃になりバイアグラが市販されるようになるとカラスを捕まえる市民がいなくなり、ソウルの街にカラスが多くなったという。この絵はそんなところを皮肉ったものだ。「韓国の男は性欲が強くなると言われる食材は何でも食べていたわよ。今我々が食べているニラも、精力が付くから食べるのよ」とソウル女性に言われると、拍子抜けしてしまう。

写真下左:「ソウルのバイアグラパンツをはいたカラス」  
右:「韓国親子三大虎」

バイアグラカラスと虎三代作品

 他には韓国の国獣でもある虎を3匹積んだもの(写真上右)で、下に祖父、真ん中に父、一番上が子供がのっている。その3匹はみなしっぽが絡み合い、3代仲良く助け合っているというものだ。「親子3世代が仲良く助け合って暮らすいい国だ」ということを表わしている。今はとっくにこんなこと無くなっているかもしれないが、日本よりは儒教精神が残っているのではと考えたからだ。
 
牽牛と織姫作品
 その他の作品は韓国の風習などから考えた妖怪だ。万里の長城から飛んできてソウルの空気を悪くする粉塵(PM2.5)骸骨妖怪(写真右の左側)や、七夕の牽牛や織姫の妖怪(写真右の右側)。日本では7月7日に雨が降ると天の川が見えないとして嫌がられるが、ここ韓国では恋人たちはちぢみを食べて祝うという。降る雨は二人の流す汗や精液だからうれしいのだという。日本人よりやはりスケベ男女がこの国には多いようだ。あとの作品はニューヨークの妖怪と日本の妖怪の5点ずつ、それに僕の数点の版画を加えての展示だ。

写真下:ギャラリー内の作品の前の僕
ギャラリー内での僕

ケニヤでのパフォーマンス作品
 妖怪の意味を知らない韓国人は「なんだ、日本の漫画か!」と軽く見られそうだから僕の30年以上前の代表作の写真も展示しておいた。これは韓国のどんな偉い画家が来ても負けはしないと僕が自負するものだ。この作品は大阪トリエンナーレ展で賞をとったもので、ケニアで僕が行ったアートパフォーマンスの写真だ。
写真右:ケニヤでのアートパフォーマンス 

 僕は10メートル四方の赤い布に僕の版画を刷った作品をケニアへ持ち込み、10人の現地画学生とアートパフォーマンスをした。作品を広げた彼らはまずその大きさや強烈な赤色に感嘆の声をあげる。今度は10人分の頭を突っ込む穴をあけ、そこに彼らの黒い頭を入れる。八岐大蛇(やまたのおろち)ならぬ10頭のおろちが出来上がる。天性のリズム感がある彼らは自然と踊り出す。最後はその布作品を10等分のドレス状にしてそのまま着て各部落に帰るというものだ。この行為は世界中の誰もしていない。中日新聞には大きく掲載され、大阪トリエンナーレでも評判になった。

 こういったものが今回のソウル個展に展示された僕の作品だ。2週間続く個展の最初の三日間ソウルに滞在して観客の反応を見るつもりだったが、最初の二日間はパーになったので韓国人の反応はいまいちよくわからない。僕が帰った後10日間程はギャラリーに作品は展示されているから、なにか事件でも起き、訪韓することにでもなれば、またブログで書かせてもらいたい。


 でも僕の頭は今はもうこのことより、10月31日のハロウィンの大須でのイベントの方に向かっている。僕らのハロウィンイベント、よかったら見にいらしてください。フラッシュモブの様なものです。


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プロフィール

絵描きの山彊

Author:絵描きの山彊
山田彊一プロフィール
1964「ニューヨーク,日本人アーティスト14人展(最年少で選抜される。脇田和氏らと) 
1967 第6回シェル美術展(佳作賞)
1981 第3回中日美術展(大賞)
1982 第4回エンバ美術賞展(優秀賞)
1983 第5回宇部絵画トリエンナーレ展(優秀賞)
1984 第5回大阪現代版画コンクール展(優秀賞)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(大賞)
1986 第2回IBM絵画コンクール(大賞)
1989 第11回エンバ美術賞展(準大賞)
1995 第1回中国・北京現代展(優秀賞)
1997 第8回大阪トリエンナーレ展(特別賞)
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)
『中学が爆発する』(風媒社)
『きしめん紳士が行く』(風媒社)
『ナゴ・ナラ』(アドア出版)
『おもしろ老後生活術』(黎明書房)
『ピカソはやっぱり名古屋人』(アドア出版)
『僕らにできる教育革命』(アドア出版)
『名古屋力 アート編』(ワイズ出版)  
『名古屋力 妖怪篇』(ワイズ出版) 
『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等                   

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