「山田 彊一 ソウル個展」間近 

「山田 彊一 ソウル個展」間近 
だが作品はまだインチョン空港内

ソウル個展案内状
期間: 2017年10月10日〜23日
場所: 韓国ソウル、A1ギャラリー
テーマ: ニューヨークとソウルと名古屋の妖怪饗宴


 10月10日から僕の2回目のソウル個展が始まる。すでに60号17点の作品は郵便局から9月30日に送ってある。ところが数日前、インチョン空港の税関から「インボイス」(品物の内容を書いた送り状)の用紙が付いていないと連絡が入った。この書類がないと宛先の受取人は品物を受け取れないから早くインボイスを送れと言ってきた。日本の郵便局では僕はちゃんとインボイスを渡した。もちろんそれがないと郵便局は品物を受け取らない。

 そこで作品を送った郵便局にすぐに電話を入れる。電話に出た職員(苦情担当係と思われる)が配送に問い合わせ、配送係りからは僕の持ち込んだ作品のインボイスは確かに受け取っていますという返事が来た。僕はソウルの税関からインボイスがないとの連絡を受けたことを伝える。すると苦情担当係は「どうすればいいですかね」と僕に尋ねてきた。この質問に僕はびっくり。「なぜ僕に尋ねるの?すぐに向こうと連絡を取って解決してほしい。電話でもファクスでもいいから」と僕。苦情係は「お客さんのインボイスの写しはありますが郵便局から直接外国に連絡をとってはいけないし、第一韓国語の分かる職員はいません。お客さんの方で解決していただけませんか」ときた。
 
 こうなると僕も頭にくる。「郵便局は顧客の郵便物を届け先まで責任を持って届けるのが仕事でしょう。確かに承りましたと言って品物を受け取った以上、あなたの方で何とかすべきではないでしょうか。それに数十人の職員がいるのだから、韓国語は無理でも英語が分かる人はいるんじゃないですか」。係りは「はあ、はあ」というだけで歯切れが悪い。「インボイスも写しがあるのだからインチョンに送ってくれませんか」。僕はインチョン空港の税関の電話番号もしっかり教えた。係りは「はあ。分りました」と煮え切らない返事。

 この電話に至るまでに僕は今回の個展の仲介をしてくれた日本語を話せる韓国女性と連絡を取りいろいろ調べ、郵便局に3,4回怒りながら電話をしている。その日の最後の電話で係りの承諾の返事を聞いてこれでやっと解決したと思った。

 ところが翌日の昼、仲介の韓国人女性から「インチョンの税関ではまだなにも連絡がなくインボイスも届いていない、どうするのかと困っている」とまた電話が入った。もうびっくり。すぐに郵便局に電話を入れる。昨日の係りに取り次ぐように頼むと2時ごろなのに係りは昼食に行っていないという。帰ったら電話をするように頼んだが、ちっともかかってこない。しびれを切らしてこちらからかけると、係りはいた。いるのに電話をくれなかったわけだ。僕が「まだ空港インチョン空港にインボイスが届いていない。どうなっているのか」と尋ねると、答えにならないことをぶつぶつと言っていたが、結局係は叱られたことですべてが終わったと思って何もしていないことが分かった。どうも頭を下げて聞くだけの係りのようだ。

 この郵便局は客を馬鹿にしていると思い、誰でもいいから分かる人を出してほしいと要求する。すると上司が出て、「その件は今本部で相談中ですのでいずれ後ほど連絡を入れさせていただきます。」という返事。喋り方からいつもの逃げの手でいつ返事があるのかわからないと思ったので「こんないつでも起こりそうなこと本部へ相談かけなくてもマニュアルがあるでしょう」と応酬。ついに本当に頭へきた僕は「局長を出してほしい」と申し出た。すると変わりに部長が出た。部長はその前に部下から概略を聞き「申し訳ありません。すぐにインボイスの新しい用紙を持ってお宅に伺わせていただきます」と答えた。「本部で検討しています、なんで逃げるための嘘でしょう」と僕は問い詰める。「はあ」ときた。

 暫くして(と言っても30分後)部長と苦情係がやってきて、僕はもう一度インボイスを書くこととなった。インチョン空港のファックス番号は前に知らせてあったが、郵便局側で打つとは一言も言わない。郵便局では海外のファックスは使えないという。しかたなく僕は自宅の電話でソウルにファックスを打った。彼らは一応は謝ったが新しいインボイス用紙を持ってくる以外何もしてくれなかった。

 しかしこれでやっと解決かなと思ったら、仲介人から電話が入り明日から韓国は長期の連休に入り平常に戻るのは10日ですと言われた。10日は個展のオープンの日。この日ギャラリーの誰かが混んでいるだろう空港へ行って作品を受け取りギャラリーまで戻り展示する。展示するのに1日はかかる。最初に電話をかけた日にきちんと対処していてくれたらこんなことにならずに済んだのに。もうめちゃめちゃだ。これが企業なら謝るだけでは済まない。きっと裁判を起こすだろう。

 ここで僕は考えた。郵便局の中では苦情対処係を誰にするかきっと困っているはずだ。そこで上司が選ぶのは、叱られてもピンとこないスイマセンスイマセンと頭を下げまくれる部下。意味も分からず頭を下げる。だから約束したのに何もせず謝ったからそれでいいと思っている人を選んでこの係りにしているのではないか。会話が不可能で頭を下げまくられると、こちらはどうすればいいか。今の僕は、このブログで書いたことでまあ怒りも少し収さまった。

 でもさらに僕は考えた。郵便局員は「インボイスの紙が無くなるはずがない。だからそうした場合の対処法のマニュアルもない」といった。その話を信じるなら韓国の税関がわざとインボイスを廃棄して日本人である僕をいじめようとしているのかもしれない。そんなことはないと思うが、10日になってもまだ理屈をつけて作品を出してくれなかったら疑ってみるべきだ。あまりの理不尽さにこんなことまで考えてしまった。

 僕の個展自体の事やどんな出品作品かはまたこのブログに載せるつもりだ。1年前のニューヨーク個展に続く個展は少ししんどい。まだ1週間前バリ島での美術展を終えたばかりでもある。まあいい。限りある人生だから何時までも愚痴ったり振り返っている時間は僕にはない。
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プロフィール

絵描きの山彊

Author:絵描きの山彊
山田彊一プロフィール
1964「ニューヨーク,日本人アーティスト14人展(最年少で選抜される。脇田和氏らと) 
1967 第6回シェル美術展(佳作賞)
1981 第3回中日美術展(大賞)
1982 第4回エンバ美術賞展(優秀賞)
1983 第5回宇部絵画トリエンナーレ展(優秀賞)
1984 第5回大阪現代版画コンクール展(優秀賞)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(大賞)
1986 第2回IBM絵画コンクール(大賞)
1989 第11回エンバ美術賞展(準大賞)
1995 第1回中国・北京現代展(優秀賞)
1997 第8回大阪トリエンナーレ展(特別賞)
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)
『中学が爆発する』(風媒社)
『きしめん紳士が行く』(風媒社)
『ナゴ・ナラ』(アドア出版)
『おもしろ老後生活術』(黎明書房)
『ピカソはやっぱり名古屋人』(アドア出版)
『僕らにできる教育革命』(アドア出版)
『名古屋力 アート編』(ワイズ出版)  
『名古屋力 妖怪篇』(ワイズ出版) 
『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等                   

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