福田彩乃と妖怪探索

福田彩乃と妖怪探索

大須を歩く彩乃さんと僕
 2月3日、節分の日の深夜、東海テレビで12時30分から放映された「ハツモノ・神出鬼没!なごや妖怪捕獲大作戦」に出演した。
写真右:福田彩乃と僕、大須商店街にて
内容はタレントの福田彩乃と僕が妖怪を求めて大須をぶらつくというものだ。彼女のことを僕は全く知らなかったが、周りの人は知っていて、物まねから芸能界に入ったタレントで、一発屋ではなく朝ドラにも出演していたと教えてくれた。美人だがお色気はいまいちかな?

 さて最初に探す妖怪は「名古屋おばちゃん妖怪98」だ。名古屋では午後5時ごろになると、パンチパーマ風のヘヤースタイルに、紫色系の服を着た「名古屋おばちゃん妖怪98」がスーパーへ買い物にやってくる。パンチパーマ風にすると美容院にあまり行かなくていいし、洗うのも乾かすのも簡単で、シャンプーも少量で済むという名古屋ケチ精神の表れだ。そして紫は高貴な平安朝の雰囲気がありながら、汚れが目立たず洗濯の必要もあまりないというこれまた名古屋の合理的精神を象徴している。
写真下:名古屋おばちゃん妖怪98(ナインティエイト)
名古屋おばちゃん妖怪98
 彼女たちは百円を切ると安いという思考にとりつかれているから、店側は多くの品物に98円を付ける。99円でもいいがこれだと「百円と変わらんがね」と名古屋おばちゃんには感じられるから誤魔化せない。大須商店街にある一軒のスーパーは歴史も長くこの地で一番有名で品物も安い。僕の娘もわざわざ車に乗って買いに行ったことがある。名古屋人は安ければ運賃とかガソリン代は頭に入れない。
 ところがこのスーパー、ロケの当日は98円の品よりもっと安いものがいっぱいあって、あまり98円の効果を発揮していなかった。98円の品を我々の前で買ったおばちゃんは服装が赤と青だったので、彩乃さんから「先生違うよ。紫でないじゃない」と言われた。「赤と青を混ぜれば紫だがね」??と妖怪も首をひねる解説をしておいた。
写真右下:妖怪のお面をかぶって登場した僕
妖怪面の僕
 彩乃さんは豊田市生まれだからもう名古屋人のようなもの。目が大きくえらが張ってなくて、口が小さい。これは名古屋美人の典型だ(明治43年発売の中央公論誌に書かれている)。けれど名古屋人といわれるのを嫌う彼女は「豊田人です」と強調している。分かる気がする。世界のトヨタのエリート社員とその家族が住むエリアだという自負があるのかもしれない。実際、豊田の家を訪問して壁に掛けられた絵画にセンスがあるなあと思ったことがある。名古屋の家の壁には日展にも飾ってないようなセンスの悪い油絵があったりする。
 「先生、日展は日本で一番大きな展覧会。その言い方はないですよ」と言われそうだ。でも僕は本音しか喋らない。調べてほしい。日展に東京芸大卒や愛知芸大卒等の学生が出しているか。大阪、京都では日展は開かれてさえいない。日展に出しているというとある程度以上のレベルを持った画家には軽蔑される。「東京ではすごい盛況じゃないか」という意見もあるかもしれないが、出品している作家の出身地を調べてほしい。みな地方ばかりで名古屋が特に多い。その点でも豊田はちょっと違う。豊田で日展に出している作家はいないのじゃないかな。彩乃さんが「名古屋人ではありません」というのもわかる気がする。
 
大須ういろうへ向かう彩乃さんと僕
 スーパーを出た後、名古屋妖怪の好む「大須ういろう」本店へ出掛けた。(写真左)名古屋名物のういろうは、つい最近まで僕が東京や外国へ持って行くお土産の典型であった。淡い味で気品があり重量感もあり一見高そうだ。食べると腹もふくれて昼食代わりにもなってありがたいと思った。ところがこれをドイツに住む友達に持って行ったら叱られた。「羊羹なら虎屋だろう」と。彼は大学卒業後ずっとドイツに住んでいるので、もと名古屋人のくせにういろうと羊羹を混同している。どうせ間違えるなら、羊羹の方が高価だからちょうどいいが。大須ういろうは少しのお米が水でのばされ、蒸されることでさらに膨張して大きなういろうになる。これぞまさに首が長くなるろくろ首と同様の膨張妖怪である。

妖怪屋敷の中で
 さてその後、我々はいよいよ妖怪屋敷すなわち我が家へ来た。
写真右:妖怪屋敷内部のアトリエで
山田一族はこの地に400年以上住んでいる。門の前で彩乃さんと喋っていたら、近所の人が妖怪を刷ったピンクの着物着てパプアニューギニアから持ってきたペニスケースを首にかけている僕を見て、やはりここに住んでいるのは妖怪だと納得して通り過ぎていった。

門かぶりの松
「名古屋の妖怪屋敷には門かぶりの松といって悪霊を入れない松が、門をかぶるように植わっているんだよ」といったら、彼女が「私の祖父の家にもある」といい返してきた。「だったらあんたもやっぱり名古屋人だがね」
写真左:門かぶりの松
 実はこの門かぶりの松は特に名古屋が中心でなく、武家屋敷に多く見られる。しかし名古屋にはこの精神がまだ残りこのような門作りにする人が今でも目につく。

福田彩乃サインのお面
 彼女は帰りがけに玄関に飾られている僕が作ったお面にサインをしていった。(写真右)文字が涙のようにも見えるが、それは僕が彩乃妖怪にいじめられて泣いているところらしい。この調子で東京でも男にだまされず、頑張ってほしい。彼女は35歳ぐらいになって10歳ぐらい年下の男と結婚しそうだ。ベッキーの二の舞には間違ってもならないと思う。
 
 放映された番組を実際テレビで見て、映像や進行内容の編集がなかなかすごいと思った。まるで若者が読む雑誌の様でバラエティーにとんで楽しい。これで若い子のテレビ離れを止めようとしているようだ。それが証拠にこの12時以降のテレビ視聴率が若者を中心に伸びているという。


スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カウンター(since2011.1.1)
プロフィール

絵描きの山彊

Author:絵描きの山彊
山田彊一プロフィール
1964「ニューヨーク,日本人アーティスト14人展(最年少で選抜される。脇田和氏らと) 
1967 第6回シェル美術展(佳作賞)
1981 第3回中日美術展(大賞)
1982 第4回エンバ美術賞展(優秀賞)
1983 第5回宇部絵画トリエンナーレ展(優秀賞)
1984 第5回大阪現代版画コンクール展(優秀賞)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(大賞)
1986 第2回IBM絵画コンクール(大賞)
1989 第11回エンバ美術賞展(準大賞)
1995 第1回中国・北京現代展(優秀賞)
1997 第8回大阪トリエンナーレ展(特別賞)
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)
『中学が爆発する』(風媒社)
『きしめん紳士が行く』(風媒社)
『ナゴ・ナラ』(アドア出版)
『おもしろ老後生活術』(黎明書房)
『ピカソはやっぱり名古屋人』(アドア出版)
『僕らにできる教育革命』(アドア出版)
『名古屋力 アート編』(ワイズ出版)  
『名古屋力 妖怪篇』(ワイズ出版) 
『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等                   

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR