フレンドリーな長久手市のお年寄り達

フレンドリーな長久手市のお年寄り達

ギャラリートーク風景
 『山田彊一と愛知のアート展』の4月20日のオープニングにはすごくたくさんの方に来ていただき感謝しております。
 ギャラリートークでは企画&司会をされた名古屋画廊の中山社長が、私のH話と本音トークにびっくりしていて面白かったと、後から参加者の皆さんに言われました。真面目で紳士的な方なので僕の卑猥なトークに驚いてついてこられなかったのではと反省しています。
写真右:ギャラリートーク風景
 その後、長久手の市長や高浜市の市長さんもみえ、ギャラリートークと同じペースで雑談をしましたが、皆さんのりがよくさすが人気市長だと感心しました。

中日新聞の紹介記事
 と同時に長久手市の住民の皆さんのフレンドリーさにも驚かされました。私は時間の許す限り会場に詰めていますが、僕が会場にいると見学に来た住民のみなさんは、必ず声をかけてきます。新聞に載った僕の展覧会の記事を見て来た人も多く「どこからこの作品のアイデアが湧いてくるのですか」「あなたは実際の年齢より若く見えますが、それは絵を描いてみえるからですか」等々といろいろ質問をされます。サインをせがまれることもあります。びっくりしましたが、長久手市のボランティアをしている係りの人が「今作家が会場にみえます。いい機会ですので何でも尋ねてください」と声をかけていたことも一因だったようです。
写真左:中日新聞の紹介記事

 観客の中には、家でくつろぐ時の部屋着のような身なりの人も目にします。でもそういう人達がしっかり作品を見ていかれます。皆さん70歳程であると思われますがある折、同じような男性が鉢合わせをして「今どこの駐車場のガードマンをしていますか」と声を掛け合っていました。二人ともガードマンをしているらしいのです。その2人ともが僕に明るい表情で話しかけてきました。2人は絵にも詳しく話がよく通じます。話をしながら分かったことは、一人が小学校の元校長でもう一人がトヨタ系の企業の元課長であったということです。

会場風景写真右:会場風景 
 これにはたまげました。名古屋在住で僕の知っている元校長や高校の同級生で元大会社の部課長級の男性達には一人もガードマンをしている者はいません。「毎日暇だけれど、今さら変な仕事はできないし…。」とか言って毎日の時間つぶしに悶々としています。どうも職業差別をし、そのことで日々の行動の制約をされているようです。長久手の人にはそれが少ないようです。
 彼らを見て長久手の人が何故フレンドリーか分かりました。おかしなしがらみにとらわれず、ひょうひょうと楽しく周囲を気にせず毎日を送っていると僕には思われます。この人達はガードマンをしていることを僕にも平気で教えてくれました。「この歳で1時間900円をもらえるのはいいが、雨の日や風の日はつらいですよ」とありのままの状況や気持ちを実にさわやかに語ってくれました。
 僕など70歳になってから1回100万円程のお金を使いアフリカやアマゾン、パプアニュギニア等の未開の地に一人で出掛けています。死にかかったことも1度や2度ではありません。長久手の人達と話をしながら、生きるとは、日々の生活とはどうあるべきかについて考えさせられています。

 この長久手のフレンドリーさは吉田一平市長からも感じられます。市長は毎日歩いて市庁舎までやってきて、その後一日中作業服を着て気さくに住民に接しています。人生を自然体で生き構えていません。この市長とギャラリーにいた見学者5人程でコーヒーを飲みに出かけました。コーヒー代は市長が払うだろうと思ったら同行した長久手の住民は「市長に払わせると議会で変な質問が入るかもしれない。割り勘にしよう」と言いました。かつては上に立つものは食事代などおごるのが当然という風潮があり、一昔前なら、わしらの税金で払うんだろうから遠慮なくごちそうになろうと考える人も多かったと思います。でもここは違っていました。市長の人柄を愛する住民のみなさんの気持ちが伝わってきました。

長久手市の市バス
 今は人の意識も変わりましたが、この地が1971年に長久手村から愛知郡2012年に市になる前は愛知郡に属していたことを考えると、人々の意識改革の早さにも感心しました。住みよさランキング全国第2位だけあり、街は都会的センスにもあふれています。市バスなど「ここはニューヨークか」と思われるぐらいカラフルでモダンなのです。
写真左上:長久手市の市バス

 長久手文化の家の玄関から南側にある図書館方向や瀬戸方面を見ると、軽井沢の様な雰囲気を感じます。子供たちにも年寄りにも住みやすい街の様です。
写真下左:文化の家から図書館のある南方面を見て
写真下右:文化の家から北側、瀬戸方面を見て

文化の家から図書館のある南を見て  文化の家から北側、瀬戸方面を見て

 さて最後に、コーヒーを飲みながら聞いた市長の一言。「幼稚園の隣にシニアハウスを作り、子供とお年寄りに交流をしてもらいたい。そうすればお年寄りが元気になり、それに費用のかかる保母さんの数を絞れるかもしれないし、お年寄りを敬う子達も増える」と。これは僕も大賛成です。『山田彊一と愛知のアート展』はもうすぐ終わりますが、一度散歩がてらにでも長久手にみえて、帰りには近くの愛知県立芸術大学にでも寄って、学生用のカフェで安いコーヒーでも画学生と飲んで帰ってみるのはどうでしょうか。子供とお年寄りの中間の学生の元気さも分かる筈です。



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プロフィール

絵描きの山彊

Author:絵描きの山彊
山田彊一プロフィール
1964「ニューヨーク,日本人アーティスト14人展(最年少で選抜される。脇田和氏らと) 
1967 第6回シェル美術展(佳作賞)
1981 第3回中日美術展(大賞)
1982 第4回エンバ美術賞展(優秀賞)
1983 第5回宇部絵画トリエンナーレ展(優秀賞)
1984 第5回大阪現代版画コンクール展(優秀賞)
1985 第1回和歌山版画ビエンナーレ展(大賞)
1986 第2回IBM絵画コンクール(大賞)
1989 第11回エンバ美術賞展(準大賞)
1995 第1回中国・北京現代展(優秀賞)
1997 第8回大阪トリエンナーレ展(特別賞)
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)
『中学が爆発する』(風媒社)
『きしめん紳士が行く』(風媒社)
『ナゴ・ナラ』(アドア出版)
『おもしろ老後生活術』(黎明書房)
『ピカソはやっぱり名古屋人』(アドア出版)
『僕らにできる教育革命』(アドア出版)
『名古屋力 アート編』(ワイズ出版)  
『名古屋力 妖怪篇』(ワイズ出版) 
『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等                   

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